横山典がコディーノを絶賛「持って生まれたエンジンが違う」「『可能性は無限大』レースを見て、そう思わないか？」

誇張表現やパフォーマンスを嫌う男が、全身を使って、その魅力を伝えようとしている。横山典弘にとって、
コディーノはそれほどに飛び抜けた存在だ。デビューから無傷の３連勝。東京スポーツ杯２歳Ｓを勝った後には
「可能性は無限大」というフレーズまで出た。

「レースを見て、そう思わないか？　クラシック？　そりゃ意識するよ。久しぶりに関東から、藤沢さんのところから
（大物が）出たんだ」

あふれる才能に接する喜びが、発する言葉の端々から伝わってくる。

「楽しいよね。いい意味で緊張もする。攻め馬に乗っても違うもんな。とにかく動きが速いんだ。メジロライアンも
そうだったけど、跳ねるにしても幅が大きい。立ち上がっても、そのまま歩いていってしまうような、そんな動きを
するから気が抜けない。すごい馬は動きひとつを取っても違う。運動神経がいい」

天賦の才に絶賛の言葉を並べた。母ハッピーパスは、０３年京都牝馬Ｓを勝った重賞ウイナー。伯母のシンコウ
ラブリイは９３年のマイルＣＳを制したＧ１馬だ。能力の高さは、血統が成せる業か。

「この系統は３頭くらい乗ったのかな。キングストレイル（重賞２勝）も走ったし、ラヴェルソナタにも乗った。でも、
この馬は別物だと考えた方がいい。コディーノ自身で（単体として）考えてほしい。お母さんは精神的な危うさが
あったが、この馬は落ち着いている。２歳馬は子供を育てるようなもの。どう変わるか難しいが、そこはスタッフが
しっかりと見てくれている」

血統水準の高さを認識しつつ、それを超えた存在と位置付けた。快進撃はイメージ通りなのか。

(>>2
以降に続く)
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20121210-OHT1T00234.htm

デビュー２７年目、通算２３６１勝を数えるベテランですら計り知れない奥の深さ。２歳王者、そしてその先に
待つであろう大きな夢に、名手は期待を隠さない。

「まだ、背中や腰に弱いところがあって（調教を）バリバリやれない面もあるけど、札幌２歳Ｓよりも前走の方が
馬は良くなっていた。このまま順調にいけば、もっと固まってくるだろう。緊張して眠れない日々が続きますよ
（笑い）。あとは周りが、そっとしてくれればいいんだけどね」

笑いながらマスコミをけん制したが、周囲が放っておかない逸材であることは、誰よりも横山自身が感じている。
初のマイルや、中山コースうんぬんを言う器ではない。無傷の４連勝で２歳チャンピオンに輝けば、コディーノ
狂想曲は、一段と激しさを増すに違いない。

>持って生まれたエンジンが違うんだろう

某馬の「隠れたギア」を思い出した

複勝は元返しの可能性が高い。